ジャスミン

何を用意すればいいの?

アロマセラピー使われるエッセンシャルオイル(精油)、キャリアオイル、その他のキャリア、アロマウォーター(ハーブウォーター)について学びましょう。

アロマセラピーで使う材料には次のようなものがあります。

精油(エッセンシャルオイル)

アロマセラピーに使われるのは、精油(エッセンシャルオイル) と呼ばれる、香りのエキス。

さまざまな種類の芳香植物から抽出されます。いわば、植物の血、命みたいなもの。精油ごとに異なる香りと波動があり、また含まれる成分構成、作用、使い方も異なります。

代表的なものに、ラベンダー精油、ローズ精油、ティートリー精油、ユーカリ精油、オレンジ精油、ペパーミント精油、カモミール精油などがあります。現在全世界で抽出されている精油の種類は何百という数に及びます。

「オイル」というと、お料理用の植物油みたいなベタベタしたイメージをもたれるかもしれませんが、精油の多くは揮発性の強い液状で、サラっとしていることが多いです(種類によっては粘性の高いドロっとしたものもあります)。

なお、精油をお部屋に拡散させる アロマポット があると、お手軽にアロマセラピーをはじめられます。


《閑話休題》 植物は、なぜ精油をつくるのだろう?

人間によって自然療法に利用される精油。
では、植物にとっては、一体どんな役割をしているのか考えてみましょう。

  • 種族繁栄のため(昆虫や鳥を引き寄せ、受粉に結びつける)
     → 特に花から抽出された精油に女性ホルモン様成分が含まれていることがよくあります。

  • 植物自身が病気や雑菌、害虫など外敵から身を守るため
     → どんな精油にもある程度の抗菌作用はあります。

  • 植物が外傷を癒すため(木の幹を傷つけると浸みだす樹脂は、自分の傷を癒し、菌から守る役割がある)
     → 樹脂から抽出された精油は、皮膚トラブルに有用です。

他にもさまざまな説があります。

このように、植物にとっての精油の意義を考察してみると、その有用性と使用方法が推測できて興味深いですね。

キャリアオイル

植物から抽出される ベジタブルオイル(植物油) 。精油を希釈し、皮膚に塗るときに使います。

精油の成分を揮発させずに引き止め、精油成分を皮膚内に吸収し、体内に取り込むのを手伝ってくれることから「キャリア(=媒体)オイル」と呼ばれます。

無色・無臭に近いものがほとんどですが、キャリアとしてだけではなく、スキンケア・美容にも役立ちます。

代表的なものとして、スウィートアーモンドオイル、グレープシードオイル、マカダミアオイル、ホホバオイルなどがあります。

※参考 ホホバオイルが固まっちゃったら・・・

その他のキャリア(媒体)

キャリアオイルの代替品として使われるものに、ジェル、クリーム、ワックスなどの コスメ基材 があります。

また、クレイ や重曹、グリセリン、はちみつなども、キャリアの一種と考えることができます。

用途に応じて適切なキャリアを選ぶことで、精油の効能を最大限に生かすことができます。

一般的にいって、キャリアオイルは比較的早く、体内に精油の成分を運び込んでくれますから、体内の不調については即効性が期待できますが、皮膚上での持続力はありません。そのため、皮膚そのものをケアしたい場合には、クリームやワックスを使った軟膏類をキャリアとして使ったほうが効果的です。

また、ジェル、クリーム、軟膏は、皮膚を包み込みますから(ラップ作用)、キャリアオイルだけのときよりも、精油の成分が浸透されやすくなります。

アロマウォーター

アロマウォーター は、精油を蒸留抽出するときにできる副産物です。

精油に似た水溶性の芳香成分がわずかに混ざっており、マイルドな香りがする極上の蒸留水です。皮膚刺激もなく、飲んでも害がないほど安全なので、家庭でのアロマにはうってつけです。手作り化粧品などに利用されるばかりでなく、第二のアロマセラピーとしてサトル(精微な)エネルギー的な観点から治療に使われるようになり、注目を浴びています。

 

 カンタン!アロマセラピー講座 (4) アロマ活用方法:香りを楽しもう

 

禁無断転載 / (但しリンクはフリーにどうぞ!)
Copyright 2004- © International Natural Therapy Association
No reproduction or republication without written permission.